エッセンシャルワーカー 

社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか​​​​

そのメカニズムと改革の展望を考える

共同研究から研究ネットワークへ
     私たちは2013年から、科学研究費補助金(日本学術振興会)にもとづき、女性を中心とする不安定・低賃金労働の国際比較研究をはじめた学術共同研究グループです。

はじめは小売業や介護現場の働き方について、日本やドイツなどでインタビュー調査・研究を行いました。

2020年にコロナの感染が拡大すると、現場で働き続けるエッセンシャルワーカーの重要性が注目されました。

これを受けて私たちは、暮らしの担い手となっている様々なエッセンシャルワーカーを広く取り上げ、その働き方がなぜきびしいものになっているのかについて、分析・検討を重ね、『エッセンシャルワーカー』という本にまとめました。

  この共同研究をきっかけに、エッセンシャルワーカーがきちんと評価され、より働きやすい社会になるように、多くのみなさんとネットワークを組んでいきたいと思います。
阿佐ヶ谷ロフトA  トークイベント
「社会に不可欠な仕事なのに安く使われるエッセンシャルワーカーの待遇改善で、日本社会の持続可能性を取り戻せ」
2024年2月13日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われたトークイベントが、YouTubeのポリタスTVにて公開されました。
有料イベントでしたが、「各先生方が話された内容・問題に対しての真摯で熱いお言葉を多くの視聴者に見ていただきたいと判断し、公益性を鑑みて全編無料公開」され、1万8000人以上の方にみていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=8BKmNgjUbKw&t=11s
「エコノミスト」書評 (2023年12月15日)

「エコノミスト」書評 (2023年12月15日)

2023/12/15

「社会に不可欠な労働者の格差を解消し公正な待遇実現への方向性を提言」 「アフターコロナの今、多くを考えさせられる一冊である」 (評者 後藤康雄・成城大学教授)

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『エッセンシャルワーカー』が重版となりました(2023年12月)

2023/12/13
元旦・NHKスペシャル 「2024  私たちの選択」

元旦・NHKスペシャル 「2024 私たちの選択」

2024/01/01

編著者の田中洋子さんがゲスト出演。 『エッセンシャルワーカー』で取り上げたドイツの短時間正社員の事例を、NHKのドイツ取材で紹介し、田中さんが日本とドイツの選択の違いについて話しました。 ( なお、1月1日の能登半島地震の影響で、放送は1月4日夜10時に行われました )

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竹信三恵子氏による書評  (共同通信社)(2024年1月6日)

竹信三恵子氏による書評 (共同通信社)(2024年1月6日)

2024/01/06

「必須の働き手、低待遇の訳」---「本書は、研究者らが連携し、ドイツとの比較も交えて多角的、実証的にその謎に迫り、解決の道を探った労作だ」

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「週刊読書人」書評 (2024年1月12日)

「週刊読書人」書評 (2024年1月12日)

2024/01/12

「社会に不可欠な仕事に適切な待遇を! 」 「 生活者としても労働者としても労働のあり方を考えさせられる一冊」 (評者 ・ 村田隆史・京都府立大学公共政策学部准教授)

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JBPress 「社会を回す「不可欠な仕事」の実態を、私たちは何も知らない(前編)(後編)」 (2024年1月12日)

JBPress 「社会を回す「不可欠な仕事」の実態を、私たちは何も知らない(前編)(後編)」 (2024年1月12日)

2024/01/12

「なぜエッセンシャルワーカーの給料は安く、“ブルシットジョブ”は高いのか? この不均衡を是正するにはどうしたらよいのか。筑波大学人文社会系教授の田中洋子氏が上梓した『エッセンシャルワーカー 社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか』(旬報社)から一部抜粋する」

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情報労連レポート「エッセンシャルワーカーは なぜ低処遇なのか 背景を読み解き対応策を探る」

情報労連レポート「エッセンシャルワーカーは なぜ低処遇なのか 背景を読み解き対応策を探る」

2024/01/17

社会に必要な仕事なのにエッセンシャルワーカーの処遇はなぜ低いのか。さまざまな業界の実態を調査し、書籍にまとめた研究者にその背景や求められる対応策などについて聞いた。

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読売新聞書評

読売新聞書評

2024/02/02

「処遇の見直しは既に始まっており関係省庁も対応に乗り出した。経営環境や財政は厳しいが本書の説く処遇改革は急務である」 評者・佐藤義雄(住友生命保険特別顧問)

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『エッセンシャルワーカー』が三刷となりました(2024年2月)

2024/02/15
『世界』3月号・インタビュー「低賃金社会はなぜ続くのか」

『世界』3月号・インタビュー「低賃金社会はなぜ続くのか」

2024/02/10

『世界』2024年3月号にて、編著者の田中洋子さんが和田静香さんからのインタビューを受けて「低賃金社会はなぜ続くのか」を語ります。

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Loft でトークイベント+サイン会

Loft でトークイベント+サイン会

2024/02/13

阿佐ヶ谷Loftにて、トークイベントとサイン会開催。 『エッセンシャルワーカー』 出版&重版記念トークイベント+サイン会 ・日時  2月13日(火) 19時半~21時 ・場所 阿佐ヶ谷LOFT・A 出演者は、立教大学の上林陽治さん (非正規公務員、小中公立学校教員)、中央大学の小尾晴美さん (保育士、ごみ収集作業員)、筑波大学の田中洋子さん (スーパー、外食チェーン、全体像)、司会者はライターの和田静香さん、津田大介さんも議論に加わります。「ポリタスTV」とのコラボ企画です。

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職場の人権研究会 熊沢誠氏による書評

職場の人権研究会 熊沢誠氏による書評

2024/03/02

「この本は、今の日本の労働社会に送られるべき大変な労作だと思いました。私が惹かれた第一の点は、エッセンシャルワーカーであるところの広範な非正規労働者のタイプ分けがされ、それらが現代日本の産業界にどのように配置されているかが最初に書かれている、そういう出発点。次に、国際比較的な視野をもって、労働状況の分析を試みる。それぞれの産業・職種ごとにそれぞれ専門家を動員して編成する。その編集作業の努力が意義深いです」

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出版記念シンポジウム (立教大学)

出版記念シンポジウム (立教大学)

2024/03/16

社会政策学会非定型労働部会・ジェンダー部会・旬報社共催による出版記念シンポジウム(於立教大学) 。   トラックドライバー、建築一人親方、アニメーターをはじめ、フリーランス・業務委託・請負問題を考えます。   書評者は跡見学園大学・禿あや美さん、POSSE・今野晴貴さん。

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連続学習会 in 東京8区・非正規公務員のリアル

連続学習会 in 東京8区・非正規公務員のリアル

2024/05/12

政治を変える8区の会主催 「格差を解消し公正な社会をつくるには?」 講師 上林陽治さん ナビゲーター 和田静香さん 杉並区立産業商工会館、16時~18時開催。

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『エッセンシャルワーカー』が四刷になりました(2024年6月)

2024/06/07
「非正規が加速するエッセンシャルワーカー」 『多様な働き方時代の人権』 リクルート『Works』, No.184 6-7月号 

「非正規が加速するエッセンシャルワーカー」 『多様な働き方時代の人権』 リクルート『Works』, No.184 6-7月号 

2024/06/10

「現在、職場では実に多様な人々が働いています。海外の取引先の児童労働や強 制労働はもとより、目の届くところでも、正規・非正規、ジェンダーなどによる賃金や待遇の格差、ギグワーカーをはじめとするフリーランスの理不尽な待遇など、利益を生み出す背後で動く不公正な仕組みが存在します。それこそが人権侵害である、という意識を私たちは改めて持つ必要がありそうです」

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「安く都合よく」はもう限界「社会の支え手」を支える国へ」『Wedge』7月号「あなたの日常が危ない 現場搾取社会を変えよう」 

「安く都合よく」はもう限界「社会の支え手」を支える国へ」『Wedge』7月号「あなたの日常が危ない 現場搾取社会を変えよう」 

2024/06/20

水道、電気、介護、ごみ収集……。私たちの日常は数々のエッセンシャルワーカー(EW)によって支えられている。しかし、現場の最前線で奮闘する彼らは長年軽視され、あらゆる現場は崩壊の危機に瀕している。これ以上の現場搾取は許されない。EWの待遇改善のため、そして、日本人の固定観念を変えるため、現場を歩いた。

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「脱・低賃金社会について考える』 NHK『視点・論点』

「脱・低賃金社会について考える』 NHK『視点・論点』

2024/06/24

この30年、人件費の削減を進め、非正規雇用や委託・下請けで働く人の割合を増やしてきた日本。雇用格差の解消という視点から「脱・低賃金社会」について考えます。

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田中洋子・今野晴貴対談「エッセンシャルワーカー」 という対抗言説を社会運動へ」 『POSSE』

田中洋子・今野晴貴対談「エッセンシャルワーカー」 という対抗言説を社会運動へ」 『POSSE』

2024/07/31

『エッセンシャルワーカー社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか』が大きな反響を呼んでいます。 編著者である田中洋子さんとPOSSE代表の今野晴貴が対談しました。

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「令和の大学生が陥っている貧困の本質を、この国の「働き方」から考えてみる」 『ハフィントンポスト』8月8日

「令和の大学生が陥っている貧困の本質を、この国の「働き方」から考えてみる」 『ハフィントンポスト』8月8日

2024/08/08

低賃金・非正規雇用で働く行政職員や女性のパート、学生アルバイトの実態を綴った著書『エッセンシャルワーカー 社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか』が話題の筑波大学・田中洋子名誉教授に話を聞きました。

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執筆者・章構成紹介

公立小中学校教員の働き方

公立小中学校教員の働き方

長時間・過重負担で苦しむ先生、定員化された臨時教員を確保できずに危機に陥る学校。日本の教育をたてなおすためには、何をどう変えていけばいいのか。声を集め、情報を共有しながら、行動すべきことを考える。

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保育士の働き方

保育士の働き方

保育所の民営化、進む保育士の非正規化、民間保育所の正規保育士の低賃金、昔のままで現状にあっていない基準のもとで苦しんでいる保育の現場。 何をどう変えていくべきか。

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介護職・訪問介護の働き方

介護職・訪問介護の働き方

介護保険の改訂に伴って、働く条件が悪くなってきた介護職、訪問介護。 仕事の大変さ、人手不足という状況を前に、何をどう変えていくことが必要か。

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小売店・スーパーマーケットの働き方

小売店・スーパーマーケットの働き方

パート・アルバイトが中心の小売業・スーパーマーケット。正社員と区分された、低い時給、昇給・賞与の少なさ、処遇の低さが日常化している現場をどう変えられるか。

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ごみ収集作業員の働き方

ごみ収集作業員の働き方

一つのチームにみえながらも、それぞれ大きく労働条件が異なる公務員、民間委託業者社員、日々雇用の派遣労働者がまざるゴミ収集作業。 分断された現場をどうする。

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トラックドライバー

トラックドライバー

「2024年問題」と言われつづけてきたが、その2024年を迎えた。日本の物流危機を乗り切るために、トラックドライバーの働き方はどう変わっていくべきか。

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アニメーター、コンテンツ産業従事者

アニメーター、コンテンツ産業従事者

大手企業・スポンサー・広告代理店等の下、現場で実際に手を動かす人々に十分なお金が行き渡らないのはなぜか。業務委託構造や、売れる売れないのリスク回避政策に問題がある??

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看護師

看護師

患者の命を預かる大きな責任に加えて、日常的な残業、長時間労働、病棟での夜勤の大変さ、心身の大きな負担の割に多くない給与。長く未婚女性に担わせてきたこれらの働き方は、持続可能なのか。私たち自身にとっての課題である。

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建設業従事者

建設業従事者

大手企業・ゼネコンのもと、何層もの重層的下請・中抜き構造が長年定着してきた建設業。実際の現場を担う一人親方は、不安定な注文や生活にぎりぎりな低賃金で苦しんでいる。結果として生じる深刻な人手不足。担い手をきちんと育てない日本でこれから誰が建築を担うのか。

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筑波大学公開講座 「エッセンシャルワーカーの働き方を考える。なぜ、この30年間で働く条件は悪化したのか?」

筑波大学公開講座 「エッセンシャルワーカーの働き方を考える。なぜ、この30年間で働く条件は悪化したのか?」

2023/06/17

毎日商品を配達してくれるトラック運転手、大変な時に対応してくれる自治体の相談支援窓口、時々立ち寄るカフェ….。コロナ下で「エッセンシャルワーカー」として注目された、社会に不可欠な仕事の現場では、いつのまにか非正規が増え、委託・下請の仕事で低価格競争が起きる中、働く条件が長期に悪化を続けています。どうしてこういう状況になったのでしょうか? 私たちはどのようにこの状況を変えられるでしょうか? 現状分析を踏まえて一緒に考えてみましょう。 講師:上林陽治、首藤若菜、田中洋子

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国際シンポジウム 「正規・非正規の構造転換と雇用の未来 ~日本とドイツの比較から考える」

国際シンポジウム 「正規・非正規の構造転換と雇用の未来 ~日本とドイツの比較から考える」

2019/03/03

第一報告 「日本とドイツの正規・非正規比較」田中洋子 (筑波大学人文社会系教授)、第二報告 「ドイツにおける柔軟化政策の変遷」ハルトムート・ザイフェルト(経済社会研究所前所長)、第三報告 「ドイツの介護制度における労働市場の構造変化」ヴォルフガング・シュレーダー(カッセル大学教授)、第四報告 「日本における非正規雇用と小売労働」三山雅子 (同志社大学社会学部教授)、司会 山田和代 (滋賀大学経済学部教授)

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ベルリン・フンボルト大学国際ワークショップ "Precarious Female Work in Service Sector in International Comparison"

ベルリン・フンボルト大学国際ワークショップ "Precarious Female Work in Service Sector in International Comparison"

2017/03/12

ベルリン・フンポルト大学国際労働史研究所において、科学研究費の支援を得て、「サービスセクターにおける女性の不安定・低賃金労働の国際比較」をテーマにワークショップを行いました。ユルゲン・コッカ、ハルトムート・ケルブレ、アルフ・リュトケ、ハルトムート・ザイファート、ニコル・マイヤー-アフジャ、ウタ・マイヤーグレーヴェなどの錚々たる研究者と二日間熱心な討論を行いました。

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